ホワイトペーパー公開前の最終チェックリスト

  • | 公開 2025年06月16日
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ホワイトペーパー公開前の最終チェックリスト

いつも見て頂きありがとうございます!「エンプレス」の編集部:sugiyamaです。ホワイトペーパーの良し悪しを判断する一つの基準として、チェックリストを使った確認もおすすめです。

ホワイトペーパーは、あなたの会社が持つ専門的な知識や、お客様の課題を解決する力を見せる大切な資料。

これを公開することで、会社や製品・サービスに興味を持ってくれる人(「リード」と呼びます)を増やし、最終的には新しいビジネスチャンスへとつなげることができます。

しかし、どんなに素晴らしい内容のホワイトペーパーでも、公開する前の最終確認が甘いと、せっかくの効果が台無しになってしまうことも少なくありません。

例えば、誤字脱字が多いと「この会社は大丈夫かな?」と信頼を失いかねませんし、読みにくいデザインだと、せっかく興味を持ってくれた人も途中で読むのをやめてしまう可能性も。

ホワイトペーパーを公開する前に必ず確認してほしい「最終チェックリスト」があるため、このリストに沿って一つひとつ確認していき、ホワイトペーパーが最高の状態で公開できるようチェックしていきましょう。

ホワイトペーパーは「誰が」チェックするか

ホワイトペーパーのチェックリストが用意できたら、誰がそのチェックリストを使い、品質確認した方がいいのか見ておきましょう。

制作した本人以外がチェックした方がいい理由

基本的には、ホワイトペーパーを制作した本人以外の人がチェックを入れることを強くおすすめ。

なぜなら、ホワイトペーパーを一生懸命作った人(制作者)は、どうしても自分の作ったものに対して「こうあるべきだ」と思い込みや、見慣れてしまったことによる盲点が出てくるからです。

例えば、長時間作業したことで細かいミスに気づきにくくなったり、専門用語を無意識に使ってしまったりすることがありませんか?

だからこそ、客観的な目で見てくれる、第三者の存在がとても重要になります。

できれば、このホワイトペーパーを読んでほしいお客様(ターゲット)に近い社内のメンバーや、普段あまり関わりのない部署の人にチェックをお願いしてみましょう。

制作した本人がチェックする場合のコツ

もし、「どうしても自分でチェックするしかない」場合は、制作したその日ではなく、半日や翌日など、少し時間を置いてから確認するようにしてください。

なぜ時間を置く必要があるのでしょうか。

それは、制作直後はあなたの視野が非常に狭くなっている可能性があるからです。

長時間集中して作業すると、脳が疲れてしまい、全体像を見失ったり、細かいミスを見落としやすくなったりする場合も。

少し時間を置いて気分転換をすることで、新鮮な気持ちでホワイトペーパーと向き合い、客観的に評価できるようになります。

まるで初めてそのホワイトペーパーを見る人のように、冷静な目で「これは本当に分かりやすいか?」「誤字脱字はないか?」と問いかけてみましょう。

ホワイトペーパーのチェックリスト一覧

ホワイトペーパーのチェックは、大きく分けて8つのグループで見ていきます。

ホワイトペーパーのチェックリスト一覧
① 企画・目的
② 全体
③ 構成
④ 表紙
⑤ 文章
⑥ デザイン
⑦ 公開・集客
⑧ その他

⇒ ホワイトペーパーのチェックリスト(Excel)をダウンロードする

よく間違えてしまうのが、ホワイトペーパーを「デザインの視点」のみで評価してしまうことで、実際はホワイトペーパー作成において「デザイン」は一部分でしかなく、その他にも大事な工程や要素があるため、改めて全体を確認しておく必要があります。

具体的なチェックポイントを一つひとつ丁寧に確認していくことで、あなたのホワイトペーパーの質が格段に上がるので、一緒に見ていきましょう。

① 企画・目的

ホワイトペーパーを作る上で、最も重要と言えるのが「目的」です。

この目的がブレていると、どれだけ見た目が良くても、期待する効果は得られません。

×チェック内容
関係者で目的や活用全体像の共通認識がありますか?
ターゲットの状況に合っていますか?
ホワイトペーパーで解決したい課題や提供する価値は明確ですか?

関係者で目的や活用全体像の共通認識がありますか?

このホワイトペーパーを何のために作るのか、作った後、どのように使っていくのか(例えば、「新しいお客様を増やすため」「すでにお客様になっている人に、もっと詳しく知ってもらうため」など)、関わる人たち全員が同じ目標を持っているかを確認しましょう。

ここがバラバラだと、後から「もっとこうするべきだった」と意見の食い違いが起きたり、結局何がしたかったのか分からなくなって、時間や労力が無駄になってしまいます。

小さな認識のズレが、後々大きなミスコミュニケーションや手戻りを生む原因となるので、最初にしっかりとした確認が必須。

ターゲットの状況に合っていますか?

このホワイトペーパーを読んでほしい人は、どんなことで困っていて、どんな情報を求めているのか。

その人たちの今の状況や悩み、知りたいことに、ホワイトペーパーの内容がきちんと合っているかを確認しましょう。

「これを読めば、私の悩みが解決するかも!」と読者に感じてもらえることが重要です。

ホワイトペーパーで解決したい課題や提供する価値は明確ですか?

このホワイトペーパーを読んだ人が、具体的に何を得られるのか、どんな問題が解決するのか、その「価値」がはっきりと伝わる内容になっているかを確認します。

読者が読み終えた後に「ああ、なるほど!これが知りたかったんだ!」と納得できることが理想です。

② 全体(コンテンツ・情報)

ホワイトペーパーの中身、つまり書かれている情報そのものが正確で信頼できるものであることはもちろん、読者がスムーズに理解できるかどうかが重要です。

×チェック内容
嘘が含まれていませんか?
情報に根拠がありますか?
専門用語は、もし使うなら必ず説明補足が入っていますか?
情報のグルーピングができていますか?
余計な情報は入っていませんか?

嘘が含まれていませんか?

ホワイトペーパーに書かれている情報に、事実と異なる内容や、過度に誇張した表現(実際よりも大げさに書いている部分)がないかを確認しましょう。

少しでも嘘があると、読者はあなたの会社への信頼を失ってしまうため、誠実な情報提供が何よりも大切です。

情報に根拠がありますか?

数字などデータがあるなら出典や元情報を必ず掲載、憶測で断定しないことが大事です。

例えば、「当社のサービスを利用したお客様の90%が満足しています」と数字やデータを示す場合は、その情報がどこから来たのか(調査会社名、調査年、調査方法、調査データなど)をきちんと記載・開示しましょう。

「〇〇だから良いはず」など、憶測やあいまいな表現で断定するような書き方は避けてください。

信頼性を高めるため、情報には必ず「証拠」が必要です。

専門用語は、もし使うなら必ず説明補足が入っていますか?

あなたのホワイトペーパーを読んでほしい人が、普段からその分野の専門用語に慣れているかどうかで対応が変わります。

もし、専門知識があまりない人をターゲットにしている場合は、「〇〇(専門用語)とは、〜〜のことです」のように、必ず分かりやすい言葉で説明を加えてあげましょう。

しかし、同じ専門分野の人に向けて書いているのであれば、あえて説明を加える必要はありません。

情報のグルーピングができていますか?

関連する情報がひとまとまりになっているかを確認しましょう。

例えば、「サービスのメリット」に関する内容はすべて同じ章やスライドにまとまっていること。

バラバラに書かれていると、読者は情報があちこちに散らばっているように感じて混乱してしまいます。

余計な情報は入っていませんか?

まず前提として、ホワイトペーパーは一度一句、全部読んでもらえるわけじゃないので、掲載情報を減らすのが基本の作り方です。

「せっかくだから、あれもこれも伝えたい!」と思う気持ちはよく分かりますが、情報が多すぎると読者は途中で疲れてしまい、最後まで読んでくれません。

ホワイトペーパーは、あくまで次の行動(問い合わせなど)へつなげるための「入り口」です。

本当に必要な情報に絞り込み、読者が「もっと知りたい!」となるよう工夫しましょう。

③ 構成

ホワイトペーパーは、ただ情報を並べただけでは伝わりません。

読者がスムーズに読み進められ、内容を理解し、最終的に行動したくなるような「流れ」が必要です。

×チェック内容
テーマを説明するのに十分な段落量と、適切な流れになっていますか?
スライドごと文脈が通っていますか?

テーマを説明するのに十分な段落量と、適切な流れになっていますか?

ホワイトペーパーのテーマ(伝えたいこと)をしっかり説明するために、必要な情報量や、それぞれの情報が適切なまとまり(段落やスライド)になっているかを確認します。

例えば、「課題解決型」のホワイトペーパーであれば、一般的には次のような流れが読者に伝わりやすいとされています。

課題: 読者が今どんな問題や悩みを抱えているのかを明確にする

期待: その問題を解決できたらどんな良い未来が待っているのかを描く

現状維持: もしこの問題を解決せずに放っておいたらどうなってしまうのかを伝える

解決: あなたの会社が提供する商品やサービスがどのようにその問題を解決できるのかを具体的に説明する

根拠: なぜ解決できるのか根拠を示す

CTA(行動喚起): 読者が次にどんな行動をすればいいのか(例:「無料相談はこちら」「デモを試す」など)を明確に提示する

このように、論理的でスムーズになっているかを確認しましょう。

スライドごと文脈が通っていますか?

それぞれのスライド(ページ)が、前のスライドから自然に内容がつながっているかを確認しましょう。

急に話題が変わったり、前の内容と矛盾するようなことが書かれていないか注意してください。

④ 表紙

ホワイトペーパーの「顔」とも言えるのが表紙です。

第一印象で読者の心を掴めるかどうかは、読んでもらえる確率に大きく影響します。

×チェック内容
中身を要約して一瞬で読者を惹きつける強いメッセージになっていますか?
過剰に期待をさせるようなインパクトだけを表現していませんか?
縮小したサムネイルの状態でも文字がハッキリと視認できますか?
タイトルから読者がホワイトペーパーを自分事に感じられますか?
だらだらと説明していませんか?

中身を要約して一瞬で読者を惹きつける強いメッセージになっていますか?

表紙のタイトルやデザインを見ただけで、「これは私にとって役立つホワイトペーパーだ!」と読者に直感的に感じてもらえるような、インパクトのあるメッセージになっているかを確認します。

過剰に期待をさせるようなインパクトだけを表現していませんか?

あまりにも大げさな表現で読者の期待を膨らませすぎると、中身を読んだ時に「なんだ、期待したほどじゃないな」とがっかりさせてしまう可能性があります。

表紙で伝えるメッセージと、中の内容にギャップがないかを確認しましょう。

縮小したサムネイルの状態でも文字がハッキリと視認できますか?

装飾が余計に入っておらず、文字サイズが十分な大きさを保たれていることが重要。

ホワイトペーパーを自社サイトで掲載するならいいですが、資料ダウンロードサイトなどで、他の資料と並んで小さく表示されることがよくあります。

その際、あなたのホワイトペーパーの表紙の文字が小さすぎて読めなかったり、周りの装飾が邪魔で何が書いてあるか分からなかったりすると、そもそも情報が読み取りずらいためサムネイルやボタンをクリックしてもらえません。

縮小表示でも、タイトルがはっきりと読める文字サイズになっているか、余計なデザインがないかを確認しましょう。

タイトルから読者がホワイトペーパーを自分事に感じられますか?

タイトルが「〜のご紹介」や「〜の説明」など一般的な表現ではなく、読者が抱える具体的な問題や悩みに寄り添い、「これは私のためのホワイトペーパーだ」と感じさせるような言葉になっているかを確認します。

だらだらと説明していませんか?

表紙のタイトルは基本的に短く、簡潔にまとまっている方がいい。

特に、資料ダウンロードサイトのようにたくさんの資料が並んでいる場所では、瞬時に内容が伝わる短いタイトルの方が目を引きます。

しかし、自社の公式サイトなど、すでにそのテーマに興味を持って訪問している読者であれば、少し長めのタイトルでもきちんと読んでもらえる可能性はあるので、どこで公開するかによって、タイトルの長さを調整する柔軟性も大切です。

⑤ 文章

文章は、情報を正確に伝えるための最も基本的なツールです。

読者がストレスなく読み進められるよう、細部にまでこだわりましょう。

×チェック内容
情報の意味に合わせたデザインになっていますか?
誤字脱字はありませんか?
カタカナや表記に統一感はありますか?
数字の根拠(データ元)は必ず記載されていますか?
一文の長さは適切ですか?
十分な余白が保たれていますか?
スライド内に入る情報がコントロールされていますか?
分かりやすさ、理解しやすさは担保されていますか?

情報の意味に合わせたデザインになっていますか?

例えば、タイトルが「ここがすごい!〇〇〇」と書かれているのに、中のスライドは淡々とした文章だけで、どこがすごいのか全く伝わってこない。

このような状況になっていませんか?

あるいは「クール」な情報を伝えたいのに、デザインが可愛らしいキャラクターばかりなど、内容と見た目にギャップがないか確認しましょう。

もし「手順」を説明するなら、矢印や番号を使って、順々に進むようなイメージのデザインになっているかなど、情報と見た目に一貫性を持たせることが大切です。

誤字脱字はありませんか?

どんなに内容が良くても、誤字脱字が多いと「きちんとチェックしていないな」と、読者からの信頼を失ってしまいます。

声に出して読んでみたり、複数人で確認または校正ツールを使ったりして、徹底的にチェックしましょう。

カタカナや表記に統一感はありますか?

例えば、「ダウンロード」と「資料ダウンロード」のように、伝えたいことは同じなので表記が揺れていませんか?

社内で統一された表記ルールがある場合はそれに従い、ない場合でも、一つのホワイトペーパー内で表記がバラバラにならないように注意しましょう。

数字の根拠(データ元)は必ず記載されていますか?

「〇〇が2倍になりました」など具体的な数字を出す場合、その数字の出所(どの調査によるものか、いつのデータかなど)を明確に記載しましょう。

なぜならば、信頼性を高めるために非常に重要だからです。

または「No.1」などの過剰な表現はありませんか?(根拠がないことは掲載しない)

「業界No.1」といった表現を使う場合は、必ずその根拠となる調査機関の名前や調査時期などを明記する必要があります。

根拠がないのに「No.1」と記載することは、景品表示法に触れる可能性もありますので、絶対に避けましょう。

一文の長さは適切ですか?

あまりにも長い文章は、読者が途中で息切れしてしまい、内容を理解しにくくなります。

句読点を適切に使い、一文一文を短く、分かりやすくすることを心がけましょう。

十分な余白が保たれていますか?

スライド(ページ)いっぱいに文字や画像を詰め込んでしまうと、見た目がごちゃごちゃして、読む気が失せてしまいます。

適度な余白があることで、情報が整理されて見え、読者の目も疲れにくくなります。

スライド内に入る情報がコントロールされていますか?

一つのスライドにたくさんの情報を詰め込みすぎていませんか?

一つのスライドで伝えたいメッセージを一つに絞る、あるいは関連する情報をコンパクトにまとめることで、読者は迷わずに情報を理解できます。

分かりやすさ、理解しやすさは担保されていますか?

ホワイトペーパー内の情報全てに対して、分かりやすや理解のしやすさが重要です。

項目説明
見やすさ文字の大きさ、色、レイアウトなど、全体的に見て視覚的に快適に読めるかどうか。
分かりやすさ書かれている言葉が、読者にとって理解しやすい言葉遣いになっているか。専門知識がない読者でも、迷わず読み進められる表現か。
理解しやすさ読者のこれまでの知識や経験を考慮して、提示された情報が「なるほど!」と納得できるような説明の仕方になっているか。疑問が残るような説明がないかを確認しましょう。

⑥ デザイン

デザインは、単に見た目を良くするだけでなく、情報を効果的に伝え、読者の理解を助ける重要な要素です。

×チェック内容
フォントは1~3種類で収まっていますか?
特殊なフォントを使っていないか?
フォントサイズのルールがありますか?
色は適切に使われていますか?
装飾(イラスト、アイコンなど)は適切ですか?
図解は分かりやすいですか?
文頭やレイアウトの位置は統一されていますか?
デザインルールは統一されていますか?
メリハリが付けられていますか?
ページ数は適切ですか?
ブランドは統一できていますか?
制作者以外が見て見やすいですか?
社内の独自用語などが入っていませんか?
他の人でも扱えるデザインになっていますか?
基本フォーマットはスライドマスターに入っていますか?

フォントは1~3種類で収まっていますか?

たくさんの種類のフォントを使うと、見た目の印象がばらけて、読みにくくなります。

基本的には、本文用、見出し用など、最大でも3種類に絞り、統一感を持たせましょう。

特殊なフォントを使っていないか?

パソコンよっては表示されない特殊なフォントは避け、多くの環境で問題なく表示される一般的なフォントを選びましょう。

また、制作ツールによっては、ツール内で特別に使えるフォントが用意されているケースも多いのですが、カワイイ・カッコいい特殊なフォントは使いたくなる気持ちを抑えて、読者が読みやすいフォントを選ぶことを最優先に考えます。

ブランドイメージにもよりますが、基本的に読みやすさを重視するなら太い・中間・細いウェイトがあるゴシック体がおすすめです。

太さのバリエーションがあるフォントを選ぶと、メリハリをつけて情報を表現しやすくなります。

フォントサイズのルールがありますか?

「見出しは〇〇pt」「本文は〇〇pt」「特に強調したい部分は〇〇pt」と、フォントサイズのルールを決めて、ホワイトペーパー全体で統一しましょう。

本文の文字サイズが小さすぎると、読者は読むのが辛くなってしまいます。

最低でも12pt以上を確保することがおすすめです。

逆に12pt以下が基本的なサイズになるなら、情報を減らして、文字サイズを引き上げる工夫が必要です。

色は適切に使われていますか?

あなたの会社のブランドカラー(コーポレートカラー)に合っているか、または文字が読みやすい色の組み合わせになっているか(背景色と文字色のコントラストは十分か)などを確認します。

色が多すぎると、印象がぼやけてしまうため注意しましょう。

装飾(イラスト、アイコンなど)は適切ですか?

情報を分かりやすくするために、イラストやアイコン、図などが効果的に使われているかを確認します。

ただし、飾り付けのためだけの不要な装飾は避け、本当に情報伝達で役立つものだけを使うようにしましょう。

図解は分かりやすいですか?

文字だけでは伝わりにくい複雑な情報も、図やグラフを使うことで一目で理解しやすくなります。

図解がシンプルで分かりやすいか、データが正確に表現されているかを確認しましょう。

文頭やレイアウトの位置は統一されていますか?

各スライド(ページ)の文章の始まりの位置や、画像の配置などがバラバラになっていませんか?

全体を通して統一されたレイアウトにすることで、読者はストレスなく読み進めることができます。

デザインルールは統一されていますか?

フォント、色、レイアウト、余白など、デザインに関する全てのルールがホワイトペーパー全体で一貫しているかを確認します。

これにより、市場や業界内におけるプロフェッショナルさを体現でき、信頼感のある印象を与えられます。

メリハリが付けられていますか?

重要な情報や見出しは目立つように大きくしたり、色を変えて太字にしたりして、読者の目を引く工夫がされていますか?

全てが同じような見た目だと、どこが重要なのか分かりにくくなってしまいます。

ページ数は適切ですか?

ホワイトペーパーのテーマや内容の深さに応じて、適切なページ数が確保されているかを確認しましょう。

例えば、簡単なサービス紹介であれば10〜20ページ程度で十分かもしれませんが、非常に専門的なノウハウを解説するものであれば、50ページを超えることもあります。

伝えたい情報量に対して、多すぎず少なすぎず、ちょうど良いページ数になっているかを見極めましょう。

ブランドは統一できていますか?

会社のロゴ、カラー、使用する写真やイラストの雰囲気など、あなたの会社のブランドイメージと一貫したデザインになっているかを確認します。

これにより、会社全体の統一感が生まれます。

制作者以外が見て見やすいですか?

客観的な意見として、あなたが作ったホワイトペーパーを、他の人に見てもらい、「見やすいか」「分かりやすいか」など感想を聞いてみましょう。

自分では気づかない改善点が見つかるかもしれません。

社内の独自用語などが入っていませんか?

社内でしか使わないような略語や専門用語が、外部の読者にも理解できるような表現になっているかを確認しましょう。

もし使っている場合は、分かりやすい言葉に修正するか、補足説明を加えるようにしてください。

他の人でも扱えるデザインになっていますか?

将来的に、あなた以外の人がこのホワイトペーパーを修正したり、新しいバージョンを作ったりする可能性があります。

その際、特定のソフトでしか編集できなかったり、複雑すぎて他の人には扱えないようなデザインになっていないかを確認しましょう。

テンプレート化されていると、引き継ぎがスムーズです。

基本フォーマットはスライドマスターに入っていますか?

PowerPointなどのプレゼンテーションソフトで作成している場合、スライドマスター(テンプレート)に、フォントサイズやレイアウトの基本設定がきちんと登録されているかを確認しましょう。

これにより、各スライドのデザインが統一され、後の修正も楽になります。

⑦ 公開・集客

どんなに素晴らしいホワイトペーパーを作っても、適切な方法で人々に届けなければ意味がありません。

公開後の集客についても確認しておきましょう。

×チェック内容
ホワイトペーパーのテーマと獲得したいリードに適したチャネルを用意できていますか?
資料閲覧・ダウンロードができる媒体数を十分確保していますか?
チャネルの集客は十分ですか?

ホワイトペーパーのテーマと獲得したいリードに適したチャネルを用意できていますか?

あなたのホワイトペーパーは、どこで公開すると、最も届けたいお客様(ターゲット)に見てもらえるか。

自社のウェブサイトだけでなく、資料ダウンロードサイト、SNS広告、メールマガジン、業界のイベントなど、テーマやターゲットに合わせて、最適な公開場所(「チャネル」と呼びます)を選べているかを確認します。

資料閲覧・ダウンロードができる媒体数を十分確保していますか?

できるだけ多くの人、尚且つターゲットにホワイトペーパーを見つけてもらうため、複数の場所で公開できるか確認します。

例えば、自社サイトだけでなく、資料ダウンロードサイトや、関連するブログ記事からのリンクなども有効です。

チャネルの集客は十分ですか?

ホワイトペーパーをただ公開するだけでなく、その存在をターゲットに知ってもらうための「宣伝(プロモーション)」の計画はできていますか?

SNSでの告知、メールマガジンでの紹介、ウェブ広告の出稿など、集客のための具体的な施策が準備されているかを確認しましょう。

⑧ その他

ホワイトペーパーは一度作って終わりではありません。

常に改善していくことで、その効果を最大化できます。

繰り返し改善する体制が用意されていますか?

ホワイトペーパーを公開した後、「どれくらいの人がダウンロードしてくれたか」「どこまで読まれているか」「そこから問い合わせにつながったか」様々な結果を分析し、改善していくための計画はありますか?

例えば、「毎月効果を振り返る会議をする」「年に一度、内容を見直す」など、継続的に改善するための仕組みがあるかを確認しましょう。

最後に

ホワイトペーパーの制作から公開までには、たくさんの工程があります。

一つひとつの作業を丁寧に行うことはもちろん大切ですが、公開前にこの「最終チェックリスト」をじっくりと確認することで、あなたのホワイトペーパーが多くのお客様に届き、ビジネスを加速させる強力なツールとなるはずです。

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著者:エンプレス編集部 sugiyama(運営会社ファングリー
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2012年よりwebデザイナーとしてデジタルマーケティングの支援を開始。その後はマッチングプラットフォームの立ち上げ、売上ゼロからグロースに携わり黒字化後に事業譲渡。現在は「エンプレス」にてプロジェクトマネージャーを務め、コンテンツ制作から運用、100社以上のお客様支援を通して得たノウハウもコラムで投稿中。
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