ホワイトペーパーをSNSで広める方法

いつも見て頂きありがとうございます！「エンプレス」の編集部：sugiyamaです。ホワイトペーパーを、より多くの方に見てほしい時は、SNSを効果的に使いましょう！

「せっかく作ったホワイトペーパー、誰かに読んでほしい！」

そう思っても、いざ広めようとすると、「どこでどうすればいいんだろう？」と悩んでしまうことってありませんか？

特に、オウンドメディア（自社ブログやウェブサイト）の集客に自信がない場合、「うちのホワイトペーパー、本当にダウンロードされるのかな…」と不安になりますよね。

確かに、オウンドメディアへホワイトペーパーを掲載しておけば、誰かが検索してたどり着き、ダウンロードしてくれる可能性はあります。

しかしこれは「うちのお店の前に置いておけば、誰かが見てくれるかも」と思うのと同じで、お店の前の人通りが少なければ、そもそもホワイトペーパーの存在すら気づいてもらえない。

オウンドメディアの集客力を高めるには、たくさんの記事を書き続けたり、検索エンジンの仕組みを理解して対策したりと、時間も労力もかかる「長期戦」です。

しかも、努力したからといってすぐに検索の上位に表示されたり、AIに引用されたりするわけではないので、今すぐ作ったホワイトペーパーを多くの人に届けたい場合には、正直難しいのが現実。

「それなら、このホワイトペーパーはどうすればいいの？」そう思った時に、ぜひ試してみてほしいのが「SNS」の活用です。

• 目次
• なぜSNSがホワイトペーパーを広めるのに効果的なの？
• ホワイトペーパーをSNSで広める前に大切な土台作り
• ホワイトペーパーを広めるのに役立つSNSの種類
• ホワイトペーパーをSNSで広める具体的な6つの方法
• まとめ

なぜSNSがホワイトペーパーを広めるのに効果的なの？

「SNSって、プライベートな写真とか、友達とのやり取りがメインなんじゃないの？」と思うかもしれませんね。

もちろんそのような側面もありますが、SNSにはビジネス情報を広める上で、オウンドメディアにはない大きな強みがあります。

それは「個人と個人が直接つながりやすい」こと。

オウンドメディアの場合、読者が見てくれても、基本的には「あ、見てくれたんだな」と運用側がアクセス情報を見て知るだけで、読者と直接コミュニケーションをとる機会はあまりありません。

例えるなら、テレビのCMを見ているようなもので、見ている側も発信している側も、一方通行になりがちです。

しかしSNSでは、「いいね！」やコメント、リプライ（返信）を通じて、「この情報いいな」「もっと詳しく知りたいです」「こんな疑問があるんですが…」など、具体的な反応を直接もらうことができます。

そして、発信側もそれに対して返信したり、感謝を伝えたりと、双方向のコミュニケーションが生まれます。

この「お互いにコミュニケーションがとれる」仕組みが、ホワイトペーパーを広める上でとても重要なのです。

ホワイトペーパーを届けたい「ターゲット」にピンポイントでアプローチできる

ホワイトペーパーは通常、特定の課題を持つ、または特定のテーマに興味がある人に向けて作られていますよね。

例えば、「中小企業のウェブ担当者向けSNS集客ノウハウ」ホワイトペーパーであれば、中小企業のウェブ担当者に読んでもらいたいわけです。

ですが、オウンドメディアに掲載するだけだと、どんな人が見てくれるか分かりません。

例えば、もし100人がダウンロードしてくれたとして、そのうち30人がターゲット層、残りの70人が全く関係のない人だったとしたらどうでしょうか？

確かにダウンロード数は多いですが、本来の目的（ターゲット層への情報提供やリード獲得）から考えると、70人分のダウンロードは少しもったいないですよね。

オウンドメディアの場合、誰が読んでくれるか分からないため、少し運任せになってしまう部分も…。

一方SNSでは、相手のプロフィールや過去の投稿内容などから、ある程度の「属性」を把握することができます。

そして、その属性が自分のホワイトペーパーを必要としているターゲット層と一致していれば、その人に直接情報を届けたり、アプローチが効率よくできるのです。

「ターゲットとなる人を見つける」のは大変ですが、ビジネスにおいて最も難しい部分を、SNSはグッと効率的にしてくれる可能性があるんですね。

ホワイトペーパーをSNSで広める前に大切な土台作り

「よし、SNSでホワイトペーパーを広めよう！」と思った時、いきなりSNSアカウントを作ってホワイトペーパーの紹介をしても、残念ながらあまり効果は期待できません。

これは、オウンドメディアの集客力が足りないのと同じで、SNSも「いきなり作られたばかりのアカウント」では、なかなか注目してもらえないからです。

SNSでホワイトペーパーを効果的に広めるためには、事前に「ある程度ソーシャル上の繋がり」を確保しておくことが何よりも重要。

ただし、フォロワー数を単純に増やせばいいわけではなく、あなたの専門性や、発信している情報に興味を持ってくれる、つまり「ターゲットとなりそうな人々」とつながっておくことが大切です。

では、どうすればこのような「繋がり」を築けるのでしょうか？

SNS上でフォロワーが増えるコツ

このような地道な活動を通じて、「この人の情報はいつも役立つな」「この分野ならこの人だよね」と思ってもらえるような状態を作り上げておくことが、SNSでホワイトペーパーを効果的に広めるための大切な土台となります。

ホワイトペーパーを広めるのに役立つSNSの種類

ホワイトペーパーを広めるSNS上の土台作りができたところで、いよいよ具体的な広め方を見ていきます。

SNSには様々な種類があり、それぞれの特性を理解して使い分けることが重要なのが、SNSと一言でいっても、それぞれ得意なことや使っている人の層が違うから。

そのため、ホワイトペーパーの内容やターゲットに合わせて、どのSNSを使うか決めることが大切です。

X (エックス：旧Twitter)

とにかく情報の更新度が早く、拡散力も高いのが特徴です。

短い文章（基本は全角140文字）と画像や動画で、あまり考えずともパッと興味を引くような情報が好まれます。

リツイートや引用返信で一気に情報が広がる可能性もあるので、速報性のある情報や、話題性を狙いたい場合、そして業界のトレンドやニュースと絡めて発信するも効果的。

Instagram (インスタグラム)

写真や動画などの「ビジュアル」が命のSNSです。

ホワイトペーパーの内容を、見やすいインフォグラフィック（図解）や、短い説明動画（ショート動画）で魅力的に表現すると見てもらいやすくなります。

ストーリーズやリールなどの機能を使い、ホワイトペーパーの告知や内容の断片を見せることで、視覚的に訴えかけたい層に響きます。

※ Instagramは投稿内に遷移先のリンクを仕込んでもリンクにならずテキストとなるため、ダウンロードへのリンクはプロフィール欄に設定するのが一般的です。

Facebook (フェイスブック)

ビジネス目的での利用も多く、コミュニティやグループでの情報共有が活発です。

特定の業界グループや専門分野のコミュニティに参加し、ホワイトペーパーの紹介とともに、その内容についての感想を促すことで、深いエンゲージメント（関わり）とターゲット層へのアプローチが可能。

※ イベントの告知機能としても活用できます。

LinkedIn (リンクトイン)

ビジネスパーソン向けのSNSです。

BtoB（企業対企業）のビジネスにおいて、最も重要なSNSと言えるがLinkedIn。

企業課題の解決や、個人のスキルアップに役立つような専門性の高いホワイトペーパーであれば、高いエンゲージメントとリード獲得（見込み客の獲得）が期待できます。

自分の投稿だけでなくブログ機能を使ったり、業界のグループで共有したりするのも有効です。

Pinterest (ピンタレスト)

「アイデアの発見」や「視覚的な検索」に使われるSNSです。

ホワイトペーパーの内容を、デザイン性の高い画像や図解に落とし込み、「ピン」（画像）として共有することで、興味関心のあるユーザーに見つけてもらいやすくなります。

特に、デザインやクリエイティブ、ハウツー系のホワイトペーパーと相性が良いです。

note / はてなブログなどのブログプラットフォーム

これらは厳密にはSNSとは少し違いますが、SNSと連携しやすいため、ホワイトペーパーを広める上で非常に有効なツールです。

ホワイトペーパーの一部内容を記事として公開し、「続きはこちらで！」と誘導することで、より深く興味を持った読者をダウンロードページへと促せます。

記事自体が検索エンジンの上位に表示されれば、長期的な集客にも繋がります。

ホワイトペーパーをSNSで広める具体的な6つの方法

ホワイトペーパーを広める方法として、6つのSNSの使い方をそれぞれ、具体的なやり方とポイントでまとめました。

方法① 普通にホワイトペーパーを「宣伝」する

拡散力：★☆☆

個人または会社公式のSNSアカウント上で、「ホワイトペーパーを作りました！」「こんな情報をまとめました！」と、ストレートにホワイトペーパーの制作や掲載を告知します。

ポイント

この方法は、フォロワーが多ければ多いほど、またフォロワーのエンゲージメント（「いいね」やコメントなど、投稿への反応）が高ければ高いほど、広まりやすくなります。

方法② ホワイトペーパーを無料プレゼント

拡散力：：★★☆

特定のテーマでかなり専門的なホワイトペーパーを作り、「この投稿に〇〇してくれた人には、ホワイトペーパーを無料でプレゼントします！」など、特定のアクションをしてもらうのと引き換えに提供する方法です。

通常、ホワイトペーパーをダウンロードするには、名前やメールアドレスなどの情報を入力する「フォーム送信」が必要な場合は多いですが、この方法では個人情報を渡さなくても有益な情報が得られるため、「これはお得だ！」と感じる感度の高い人が積極的に求めてくれる傾向があります。

ポイント

方法③ 知り合いにホワイトペーパーを見てもらい感想をSNSへ投稿してもらう

拡散力：：★★☆

作成したホワイトペーパーをオウンドメディアなどへまずは掲載しておき、それと同時並行してホワイトペーパーが見れるリンクを信頼できる知り合いや、あなたのビジネスを応援してくれる人に送って、「読んでみて、ぜひ率直な感想をSNSに投稿してくれませんか？」と依頼する方法です。

「あのホワイトペーパーは本当にすごかった！」
「これは絶対読んでおくべき！」

このように好意的な「口コミ」が自然発生することで、その口コミを見た他の人も「ダウンロードしてみようかな」と心理的なハードルをグッと下げることができます。

人は、知らない企業が「すごいです！」と自画自賛するより、知り合いや信頼できる第三者が「すごかった！」と言っている方が、信じやすいものです。

ポイント

もし、費用を支払って、または金銭的なやりとりがある中での行為であれば、必ず「PR」や「広告」など投稿時の表示に注意しましょう！これがないと、ステルスマーケティング（ステマ）とみなされ、信頼を損ねる可能性があります。

※ 金銭のやりとりがなくても口コミを投稿する側が「宣伝目的では？」と感じている状態ではステルスマーケティングに該当する可能性もあるため注意が必要です。あくまで、読者の判断として投稿するかどうか委ねる形で、強制しないことが重要。参考：消費者庁

方法④ 制作過程をこまめに共有しながら「盛り上がり」を作る

拡散力：：★★★

通常は、完成したホワイトペーパーをいきなり「できました！」と宣伝しますが、この方法では、ホワイトペーパーの「制作過程」をSNSでこまめに発信していくことで、フォロワーの興味関心をじっくりと育てていく戦略です。

いきなり完成したホワイトペーパーを告知されても、そのテーマにあまり興味がなければ、お客様は基本的に反応してくれません。

しかし「今、こんな面白いデータを探しているんですよ！」「こんな切り口で情報をまとめる予定です！」と制作の裏側を見せていく。

そうすることでホワイトペーパーがどんな内容になるのか、早く読んでみたいと期待感を徐々に高めていくことができます。

ポイント

この方法は、すぐに大きな結果が出るわけではありませんが、時間をかけて「見たい気持ちを育成する」ことで、最終的にとても大きな反響を得られる可能性があります。

方法⑤ 自社だけでなく他者（社）の権威性やブランド力を借りる

拡散力：：★★★

もしあなたの会社のブランドがまだ市場であまり知られていない場合、すでに有名で信頼されている「他社」や「業界の有名人・専門家」と共同でホワイトペーパーを制作することで、相手のファンや認知している人々をあなたのホワイトペーパーに引き込むことができます。

これは「他人の権威を借りる」ことで、自社の影響力を大きく見せる手法。

コラボレーションした相手が業界の著名人や影響力のある専門家であれば、たとえ自社がまだ小さくても、そのコラボ相手の強力な影響力を借りて、ホワイトペーパーの認知度を広げ、多くの人に興味を持ってもらいやすくなります。

ポイント

有名な相手を見つけたり、コラボレーションできる相手とのつながりを作るのは簡単ではありませんが、ここを乗り越えられれば、これまでの方法とは桁違いの大きな反響が期待できます。

方法⑥ ターゲットのアカウント（フォロワー）へ直接提案する

拡散力：：★☆☆

自分のSNSの投稿フィード（タイムライン）でホワイトペーパーを紹介するのではなく、あなたのホワイトペーパーを必要としてくれそうな「ターゲットにぴったり合うフォロワー」や「アカウント」に対して、直接DM（ダイレクトメッセージ）などを使って案内する方法です。

ただし、全く知らない相手からいきなりDMでホワイトペーパーを案内しても、「何この人？」「いきなりセールス？」と思われてしまい、良い返事をもらうのは難しいため、事前の一手間が大事。

ポイント

直接的なDMによるホワイトペーパー提供をするのであれば、ターゲットに近しいアカウントとのコミュニケーションを、事前にある程度とっておくことが成功の鍵となります。

まとめ

ホワイトペーパーは、作っただけで終わりではなく、どれだけ素晴らしい内容でも、読まれなければ意味がありませんよね。

今回ご紹介したように、ホワイトペーパーはオウンドメディア経由だけでなく、SNSの特性を理解し、賢く、そして戦略的に活用することで、想像以上に大きく広めることができます。

それぞれの方法には、事前の「土台作り」と「準備」が必要であり、魔法のように一瞬で成果が出るわけではありませんが、ターゲットとの丁寧なコミュニケーションを心がけ、それぞれのSNSの強みを最大限に活かすことで、必ず大きな反響に繋がるはずです。

この記事が、あなたのホワイトペーパーを、SNSによって必要としている方々へ届けれられるヒントとなれば幸いです。